庚申和裁研究所について
庚申和裁研究所は、初代上野晃によって1963年福岡県小倉市に上野和裁縫塾として開業しました。
初代上野晃の座右の銘は『一人でも多くの方に和裁という伝統技能を継承する』ことでした。
その信念は強く、小倉で学校を始めてから多くの生徒を育て、自身が60歳の時に第二の人生として、大分県別府市に移り住み庚申和裁研究所を開設しました。
大分県に移ってからも和裁士会を設立し、和裁という伝統技能の認知度向上に努めました。
又、それだけではなく県外にも目を向け技術指導に足を運びました。自身の技術向上にも努力を惜しむことなく勤め、紗無双仕立て(表にくけ目が出にくいお仕立て方法)を発案し、
昭和55年技能顕功賞(大分県知事表彰)
昭和59年卓越技能賞現代の名工(労働大臣表彰)
昭和62年叙勲、勲六等単光旭日章を昭和天皇より授与されました。
平成10年からは一般社団法人全国和裁着装団体連合会会長を2年間歴任し、和裁人生をかけて述べ1000名近くの和裁士を育成しました。
生前、学校名にも研究所とつけた様に“毎日が勉強”と言い、亡くなる数日前まで仕事場に立ち、『若い技術者から学ぶ事がまだまだある』と貪欲に技術向上と学びの姿勢を貫いた人生でした。
庚申和裁研究所は上野晃の亡き後も、彼の信念を引き継ぎ、和裁の技術継承そして変わりゆく時代に対して変化しながら和裁発展と向上に精進していく所存です。
会社概要
会社名 | 庚申和裁研究所 |
代表取締役 | 上野 雄二 |
設立 | 1963年 |
資本金 | 500万円 |
所在地 | 〒874-0839 大分県別府市南立石1-1-1 |
主要取引先 | きものやまと、トキハ、一彰、その他 |
会社沿革
1963年 | 北九州小倉に上野裁縫塾を開設 |
1975年 | 大分県別府市に(有)庚申和裁研究所を設立 |
1979年 | 庚申和裁学院を開設 |
1981年 | 大分県和裁士会を設立 |
1982年 | 卓越技能賞(現代の名工)受賞 |
1985年 | 勲六等單光旭日章を受章 |
1990年~ | 別府市ふれあい広場サザンクロスにて着物教室を開催 |
2000年 | 大分大学教育福祉課にて袴指導を行う |
1991年~2001年 | 韓国「ノラノ学院」と技術交流会 |
2017年~ | 厚生労働省支援事業として和裁普及のため小学校高学年への技能支援 |
2019年 | 別府市の姉妹都市イギリスバース市にて着付け教室を開催 |
アクセス
大分県知事認定職業訓練学校
庚申和裁研究所
〒874-0839 大分県別府市南立石 1-1-1
TEL:0977-24-1358
FAX:0977-24-1381
メンバー紹介
上野 雄二
・一級和裁士
和裁との出会いは私が7歳の時、庚申和裁の創業者である私の父が和裁学校を始めた頃からになります。幼少期は母に教えてもらいながら簡単な作業を手伝う事で、自然と着物に興味を持ち、大学を卒業と同時に着物の修行を始めたました。作る楽しさと技術を伝えて和裁士を育成し、次の世代の技術伝える事は私のやりがいです。
庚申和裁の着物体験コースで是非、着物の作り方を学んで、着物の素晴らしさをや奥深かさを学んでいただけたら嬉しく思います。
上野 初美
・一級和裁士
・一級着付け技能士
18歳から和裁士として修行を始め、着物を作る楽しみを学び、着る楽しみにも興味を持ち着付けの勉強をして和裁士、着付け士として2つの国家資格を保有しました。
「作る」「着る」の両方の観点から着物をお仕立てしていく事で、着やすさや綺麗な着付けが出来る私の強みだと思っています。
是非、一緒に和裁のお勉強が出来ると事を楽しみにしています!!
上野 美千代
・着物デザイナー
はじめまして。私の名前は美千代といいます。
私は家業が和裁という着物に囲まれた環境の中で育ってきました。
綺麗な着物の反物や沢山の和裁士さんの素晴らしい技術でお仕立てされた着物を見る度に感動を覚えた事を覚えています。
語学留学で行ったイギリスで、着物の素晴らしさを伝えたいと思い、着物からアップサイクルした洋服やカバンなどを制作、販売し始めました。販売を通して、多くの方々との出会いの中で、着物の伝統や技法、テキスタイルに興味を持たれている方が大変多い事に気づかされました。今回、弊社の積み重ねてきた経験を生かし、着物コースを通して英語で学べる場を提供する事で、少しでも着物について学んで頂ければっと思い、こちらのコースを始めさせて頂きました。皆様にお会いできる事を楽しみにしています。
エドワード
・言語サポーター
皆さんこんにちは。私はエドワードと言います。
着物との出会いは妻である美千代の実家を訪れた時になります。現在、日本人の方は昔のように着物を日常着として着る方は少なってきています。ですが、伝統的なお花やお茶、イベント毎に着物を着る文化が残っている本当に素晴らしい伝統衣装だと思っています。
私自身、義理の祖父や父の影響で作務衣を日常着として着用しており、気やすさや便利さはどの洋服よりも優れています!
着物は少し難しいっと思う方には、是非、作務衣のコースで着物の技術に触れてみてはいかがでしょうか?